サマー・オブ・84
わくわく★★★★★
青春★★★★☆
おすすめ★★★☆☆
15歳、夏。
子供の頃の夢や憧れが詰まった青春映画。
ツリーハウスにトランシーバ、エロ本。仲間たちとの探偵ごっこ。親に見つからないように、窓から出入りしてみたり。
秘密を共有する仲間だなんて、とても素敵だ。
音楽や世界観も相まって、本当に爽やかである。こんな青春を送ってみたい。
タイトルも簡潔かつ爽やかで良い。
だけど、タイトルのフォントがなんだか不穏。
パッケージも爽やかさとは程遠い。
なぜか。
実はただの青春映画ではないのだ。
探偵ごっこを続ける内に、ある事件に関わっていく少年たち。
ジャンルはよく分からない。ミステリー、サスペンス。ホラーだと言う人もいるだろう。
この作品にはグロテスクな表現は一切ないが、違う意味での残酷さを感じる。
子供の頃に感じる、世界の残酷さ。
継続していく恐怖。
静かで、爽やかで、残酷。
とてもお気に入りの作品なのだが、作品の雰囲気や終わり方に、スキキライが分かれるだろう、という事で若干おすすめ度を下げた訳である。
これから観るあなたにとっても、お気に入りになればいいなあ。