キングスマン:ファースト・エージェント
エンターテイメント★★★★☆
アクション★★★☆☆
おすすめ★★☆☆☆
キングスマンシリーズの3作目。
キングスマンという秘密結社創設のお話であり、時系列としてはこれがファースト。
その為、このシリーズにまだ触れていない人でも充分に理解出来るし、楽しむことができる。
ただ、私としては1作目が好きすぎるのでそこは越えられなかったなあと思う。(1作目が偉大すぎる。)
しかし、この作品がつまらないなんてことは無い。
むしろおもしろい。一度観てほしい。
このシリーズの魅力はなんといっても、アクションと音響の絶妙な合わせ方。
ファーストエージェントにおいてもその魅力は健在であり、タイミング、選曲、アクションの魅せ方、全てが秀逸で、これがエンターテイメントだ!という貫禄さえ感じる。
なんというか、ミュージカルに近い感動がある。
時代背景的に古風ではあるが、古くささは感じない。 近代的な(近未来的な)武器や装置もないけれど、昔のアニメーションのような奥ゆかさを感じられる。
ストーリーのほうも負けてはいない。
一応歴史に沿ってストーリーが進んでいくのだが、歴史に疎い私でもついていける。
その理由がキャラクターの濃さである。
歴史物が苦手な私であるが、理由を上げるとしたら、人物が覚えられない点である。これは日本史であろうが世界史であろうが変わらない。
ただ、キングスマンにおいてその心配はいらない。
ひとりひとりが飛び抜けているので、むしろ頭から離れないくらいだ。
つぎつぎと現れる(色の濃い)刺客、近しい者の死、明かされる黒幕、キングスマンの創設……。
テンポよく進む物語は、戦争と戦う、というテーマでありながら暗くなり過ぎない。
この作品の素晴らしいところである。
まだこのシリーズに触れていない方も、キングスマンシリーズを既にご存知の方も、全ての人が楽しめる大変に素敵な作品。
なのになぜおすすめ度が低いかと言うと、やっぱり1作目から観てほしいからである。